銀座松屋★追悼池田重子コレクション「日本のおしゃれ展」


みなさまこんにちは!十日町きもの女王2015の渡邊桃子でございます。

日曜日は十日町きもの女王2016の書類審査が行われたようで、ついに交代の時が近づいているのだと実感が湧いてまいりました。
去年私がコンテスト事務局から通過のお電話をいただいた時、たしか試験監督のアルバイトをしている最中で、携帯の電源をオフにしていた憶えがあります。
アルバイトが終わり、携帯をつけると懐かしい市外局番から留守電が!折り返しをして通過のご報告をいただいたのでした。
また今年は応募者が3割増しだったということで、私たち女王3人の地道な広報活動の成果が出たのではないかと嬉しい気持ちです。(ご応募くださった方々は人数が増えて喜べない部分もあるかとは思いますが・・・)早く本選出場者の皆さまの情報開示にならないか、ワクワクしております!

さてさて、今回は17日日曜日に行ってまいりました、銀座松屋で昨日まで開催していた「追悼 池田重子コレクション 日本のおしゃれ展」についてお話いたします。
池田重子さんは皆さまもご存じの通り、日本一の着物コレクターであり、着物デザイナー・着物コーディネーターである日本には欠かせないお着物のスペシャリストでいらっしゃいました。惜しくも昨年10月13日にお亡くなりになってしまいましたが、「追悼 池田重子コレクション」と題して5年ぶりの「日本のおしゃれ展」開催だそうです。
会期終了が迫る日曜日だったからか、会場はかなり混雑しておりました。更に来場者の半分以上がお着物をお召しでいらっしゃいました!こんなに多くのお着物の方々に囲まれるのは、5月の十日町きものまつり以来だったように思います。

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初めて「日本のおしゃれ展」を拝見いたしましたが、「いや~~~~!!!!!」と心の中で発狂してしまいそうなほどにすべてのお着物が美しい!!!
更に池田先生のコレクションは明治・大正・昭和のアンティークです。私はこの時代のアンティークが大好きで目がありませんので、どのお着物も私のツボを100%も200%も捕えて離しませんでした・・・。本当に良かった・・・。

池田先生のコーディネートはすべてストーリーがあるそうです。コーディネートにはひとつひとつ名前がついていて、コーディネートからは物語が溢れ出てくるようなそんな印象を受けました。
私が特に感激したコーディネートは「初夏の風物詩・青楓に鮎」というものです。初夏の訪れを語る鮎が主役になっているコーディネートで、お着物は昭和初期の一つ紋付きの青楓の下を泳ぐ鮎が描かれた友禅です。お着物の美しさはもちろんなのですが、私が最も感動したのは半衿に在る1枚の青楓の刺繍です。白い半衿にそっと落ちた青楓が多くを語らずも初夏の日差しやほんのりとした暖かさを教えてくれているようでした。
お着物って、強く主張せずに密やかに、お相手に季節感を伝えるものだと感じます。そしてそれを見たお相手がしっかりと察して受け取る。四季に根付き、お相手に気付いて感じていただくことに賭けた小さな演出、粋。こんな衣服、世界を探して他にどこにあるのでしょう。

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※写真はクリックすると大きくなります。

他にも池田先生は帯留めが大変お好きで、コーディネートの中でも主役のように大切にしていらしたというお話を伺いました。
(池田先生は五十歳の時に出会われた1個の彫金の帯留めに魅了され、この帯留めに合うお着物と帯を!と探し始め、結果としてコレクションが1万点に及ぶようになられたそうです。)
展示の中には帯留めのコーナーもあり、螺鈿・べっ甲・翡翠などなど様々な種類がある中で、最も衝撃的だったのは「小豆」と「ムカデ」の帯留めでした!
「小豆」はまさに小粒の小豆が5つほど横につながったモチーフ。「ムカデ」はそのまま今にも動きそうな大きなムカデです!
どちらも本物と見紛うほどにリアルで、これを粋に自然に使いこなすのにはかなりの技と経験と・・・必要なのだろうなあと思いました。

また他にも、私が池田先生のコーディネートで最も感服したことは「半衿の組み合わせ方」です。
池田先生は紬のお着物に刺繍の入った半衿を合わされるそうです。紬のお着物と言うとカジュアルなメージ、刺繍入りの半衿と言うとフォーマル・ハレのイメージ。
この二つを掛け合わすのです。しかしどれも非常に自然で美しく、コーディネートの大きな引き立て役になっている印象でした。
他にも夏の絽のお着物に、やや重たさを感じる厚めな塩瀬の半衿を合わせたりなど、当然のように小物同士の格を気にしていた私にとっては新鮮かつ衝撃的でした。
着物のルールに捉われて引っ張られてしまうのではなく、柔軟な発想で新しい組み合わせにトライしてみる。これだけでコーディネートの幅も広がり、お着物に感じる難しさも緩和できるのではないでしょうか。

池田先生のお言葉に、
「きものは豪華でなくても優雅であればいい。立派でなくても洒落たものであればいい」
「高価な着物でも帯や帯あげが合わなければ、着物の美が発揮できない。どんな器にどんな料理を盛るのかも、どんな人とどんな時間を過ごすのかも、すべてコーディネートです」
というものがございます。
お着物というと高価なもの・豪華なものに目を引かれがちですが、そのような要素よりも大切にするべきことがあるのではないかと考えさせられました。着物は文字通り「着る物」です。普段は飾って楽しむ芸術品ではないのですね。そう考えると、池田先生がおっしゃるように優雅で洒落たものであることの方が大切な要素なのかもしれません。
高級な芸術品ではなく自分が着るものだとよくよく思いなおせば、どんなお着物でも気負わずに装うことができますし、帯はどれを、小物はどれを、と肩の力を抜いて着合わせを楽しめると思います。

ですが最も大切なことは、着る自分!ですね。どんなに素敵で洒落たお着物でも、装う自分自身に磨きがかかっていなければお着物が泣いてしまいます。どんなおしゃれより、一番大切なのは笑顔!そしておしゃれをする自分の心構えと心意気ですね。自分自身のコーディネートの大切なひとつなのかと思います。
私も良いコーディネートが出来るように自分もセンスも磨きます!

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ということで長くなりましたが、「日本のおしゃれ展」についてのご報告は以上です。
女王でいる間にあと何回ブログを書けるでしょうか。なるべく多く、皆さまとつながっていたいです。
引き続き宜しくお願いいたします!

渡邊桃子でした~
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